常滑では、急須の制作に力を入れている窯元が多く 見た目の美しさだけでなく、美味しいお茶を楽しむ為に 茶葉や用途に応じた多種多様な急須が生産されています。 今回、常滑焼の窯元、玉光様へお邪魔させて頂きました。 粘土に長石、水、朱色の原料を混ぜた後 プレス機を用いて余分な水分を飛ばし、独自の粘土へと仕上げていきます。 伝統工芸士の梅原廣隆(うめはら ひろたか)さん 粘土の重量を測ることで、作る急須の大きさが決まるそうです。 各パーツの制作 急須は湯呑みや茶碗の制作に比べて工程が非常に多く 胴体、蓋、取っ手、注ぎ口、茶こしとそれぞれのパーツを 別々に作った後に接合を行います。 玉光さんでは、茶こしを除く全てのパーツをロクロを用いて作成しています。 見事な職人の技。それぞれのパーツが、均一の大きさに仕上げられています。 この後、カンナやヘラを使って、急須の表面を滑らかに仕上げていきます。 各パーツの取り付け 接合部分に粘土を筆で塗り、取り付けを行います。 蓋のすり合わせ 常滑の急須は、蓋と胴体との気密性が高いことで有名です。 蓋と胴体の間に研粉をつけて一個づつ丁寧に合わせていきます。 紹介させて頂いたのは一部の工程ですが、多くの工程を得て ひとつの急須が作られています。 玉光様では数百種類に及ぶ、多くの急須を制作されておりますが 扱い易さにこだわった形と軽さ 小さな穴がたくさん空いた、陶製のちゃこしが備わっていること 籾殻や粘土に含まれる鉄分などから焼成時に化学反応を起こし 自然な色合いを発色させることで釉薬を使わない急須作りに力を注がれています。 美味しいお茶を楽しむに 茶器にもこだわりたいですね。
美味しいお茶を楽しむ為の茶器作り
常滑急須 玉光
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– 2014/04/04